「仕事はできているはずなのに、
自分がいなくても回りそうな気がする」
45歳を過ぎると、
この感覚を持つ人は少なくありません。
評価が低いわけではない。
トラブルも起こしていない。
それでも、
「替えがきく人材」として扱われている。
この状態は、放置すると非常に危険です。
「替えがきく」とは、能力の問題ではない
まず整理しておきたいのは、
替えがきく人材とは
能力が低い人のことではない、という点です。
むしろ多くの場合、
・一定以上のスキルがある
・仕事は安定している
・頼めばきちんとやる
こうした人ほど、
替えがきく状態に置かれやすい。
問題は能力ではなく、
役割の見え方です。
替えがきく人材に共通する状態
替えがきく人材には、
次の共通点があります。
・何を任せている人なのか分かりにくい
・判断より作業が見えている
・結果は出ているが、理由が共有されていない
この状態では、
評価する側はこう考えます。
「他の人でもいいかもしれない」
抜け出すために、スキルを増やすのは逆効果
替えがきくと感じたとき、
多くの人はこう動きます。
・新しいスキルを身につける
・資格を取る
・仕事量を増やす
しかしこれは、
代替可能性を下げません。
スキルは、
他人も身につけられるからです。
抜け出すための4つの対策
1:自分の「役割」を一文で言えるようにする
最初にやるべきことは、
自分の役割を一文で言語化することです。
・「〇〇の判断を安定させる役割」
・「△△のリスクを減らす役割」
・「□□の整理を任されている役割」
ここで重要なのは、
・作業内容ではない
・スキル名でもない
判断や価値の置き場で表現することです。
2:判断の「前提」を共有する
替えがきかない人は、
必ず判断の前提を共有しています。
・なぜこの選択をしたのか
・何を優先したのか
・何をやらなかったのか
これを日常的に出している人は、
周囲からこう見られます。
「この人がいないと、判断がぶれる」
3:仕事を減らす(意図的に)
意外に思われるかもしれませんが、
替えがきく人材から抜けるためには、
仕事を減らす必要があります。
・誰でもできる作業を手放す
・判断を伴わない仕事を減らす
・役割外の依頼を断る
これにより、
作業者から判断者
へと、見え方が変わります。
4:「できない理由」ではなく「やらない理由」を言う
替えがきく人は、
断るときにこう言いがちです。
「忙しいのでできません」
替えがきかない人は、
こう言います。
「それは、今の役割ではやらない判断です」
この違いは大きい。
後者は、
役割を理解している人に見えます。
替えがきく状態は「静かに完成」する
替えがきく人材は、
ある日突然そうなるわけではありません。
・判断を出さなくなる
・説明を省く
・何でも引き受ける
この積み重ねで、
静かに完成します。
だからこそ、
抜け出すのも
派手な行動は不要です。
45歳以降は「必要十分」で残る
45歳以降、
突出した存在になる必要はありません。
必要なのは、
・ここは任せたい
・この人がいると安心
・代わりを探すのが面倒
そう思われる、
必要十分な存在になることです。
まとめ:「替えがきく」は設計で変えられる
「替えがきく人材」から抜け出すには、
・スキルを増やす
・目立つ
・頑張る
必要はありません。
・役割を言語化する
・判断を共有する
・仕事を選ぶ
この3点を整えるだけで、
代替可能性は確実に下がります。
45歳以降、
生き残る人は、
すごい人ではありません。
「代わりを探すのが面倒な人」です。
それは、
今日からでも設計できます。
