「社内ではそれなりに評価されている」
「でも、外では通用しない気がする」
45歳前後になると、
この違和感を持ち始める人が増えます。
重要なのは、
社内評価と市場評価のズレは、ある日突然起きるものではない
という点です。
それは、
気づきにくい“瞬間”から静かに始まります。
社内評価と市場評価は、そもそも基準が違う
まず前提として、
社内評価と市場評価は同じものではありません。
・社内ルールへの適合
・人間関係の安定
・過去の貢献
・組織内での再現性
・他社でも通用するか
・説明可能か
・再現できるか
・価値が言語化できるか
この時点で、
評価軸はすでにズレています。
ズレ始める瞬間①:「会社の前提」を説明しなくなるとき
社内で長く働くほど、
次のような言葉が増えていきます。
・うちのやり方では
・この会社では
・暗黙の了解として
これが通じるのは、
社内だけです。
市場では必ず聞かれます。
「それは、なぜですか?」
この問いに答えられなくなった瞬間、
評価はズレ始めています。
ズレ始める瞬間②:役割が「肩書き」と一体化したとき
社内評価が高い人ほど、
役割が肩書きに紐づいていきます。
・課長だから
・この部署にいるから
・長くやっているから
この状態になると、
役割そのものが市場では説明できません。
肩書きを外した瞬間、
評価の根拠が消え始めます。
ズレ始める瞬間③:成果の説明が「社内用語」だけになるとき
市場評価では、
成果は必ず言語化されます。
・何をどう変えたのか
・どんな判断をしたのか
・他でも再現できるのか
しかし社内評価に慣れると、
・〇〇案件を回した
・△△の調整をした
・いつもの対応をした
という内輪向けの説明だけになります。
この時点で、
市場評価との距離は広がっています。
ズレ始める瞬間④:評価=居心地の良さになったとき
社内評価が安定すると、
次の状態に入りやすくなります。
・特に困らない
・否定されない
・今のままで回る
これは一見、良い状態です。
しかし市場評価は、
居心地では測られません。
外に出た瞬間、
評価がゼロから始まることも珍しくありません。
ズレは「評価が高い人」ほど、起きやすい
皮肉ですが、
社内評価が高い人ほどズレやすくなります。
・守られている
・説明を求められない
・前提を疑われない
この状態が続くと、
市場評価の視点を失っていきます。
能力が下がったわけではありません。
評価軸に触れなくなっただけです。
ズレを戻すために、新しい成果は要らない
ズレを感じたときに、
新しいスキルや実績を求める必要はありません。
必要なのは、
・今の役割を
・社外の言葉で
・前提から説明できるか
この確認だけです。
説明できるものは、
市場評価に接続できます。
まとめ:ズレは静かに始まっている
社内評価と市場評価のズレは、
・失職
・転職
・副業
といったイベントで
突然発覚するものではありません。
その前に、
すでに始まっています。
・前提を説明しなくなったとき
・肩書きで仕事を語り始めたとき
・内輪の言葉だけで成果を説明しているとき
45歳以降に必要なのは、
評価を取りに行くことではありません。
評価軸に触れ続けることです。
それが、
雇用を守りながら、
市場にも接続し続ける唯一の方法です。
